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65歳からのサルコペニア(筋肉減少症)対策


  メタボリック症候群は、過食と運動不足によるエネルギー過多となり、内臓脂肪蓄積によって起こる病態で, 筋肉量の減少はなく、トレーニングにて増やすことができる(可逆性)。

  サルコペニアは加齢に伴った筋肉量減少による
進行性の病態である(不可逆性)。
  その成因は、さまざまな原因が考えられるが、筋肉量の減少が共通の病態となる。したがって、65歳から筋肉強化を図り、80歳になるまでにいかに筋肉量を増やしておくことが予防となる。

European Working Group on Sarcopenia in Older People(EWGSOP)から引用
(サルコペニア:定義と診断に関する欧州関連学会のコンセンサス )


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  歩行スピードが秒速0.8m(時速2.8Km)以上で歩けなくなると筋肉減少が起こり始める。


1.サルコペニア診断の第一段階はトレッドミル運動負荷試験にてスクリーニング
  サルコペニア診断のために,EWGSOPは,筋肉量減少および筋力低下の2項目を用いて、「プレ・サルコペニア」,「サルコペニア」そして「重症サルコペニア」の3つに分類している。

  診断アルゴリズム.
  筋力低下の簡易的な目安として、歩行速度0.8m/m(時速2.8km) を推奨している。
  筋肉量減少は、大腿部MRI検査で筋肉容積の減少と脂肪組織の増加が認められる(大腿部MRI像)。

  当院では、トレッドミル運動負荷のBruce法、Shefield法の第一段階の設定歩行スピード時速2.7Kmを目安にサルコペニアの判定を行っている。

2.長寿の道は、「自立自尊」:筋肉鍛えて、血液サラサラ
  当院の治療の基本に、80歳にして「自立自尊」を目指した指導を行っている。
  背筋を伸ばして歩く脊椎ストレッチウォーキング、ミトコンドリアの機能温存と血小板血栓予防のための“にがり水”(Mg摂取)を1日1.5Lをこまめに飲用することを推奨している。
 
  クリニックでは、トレッドミル運動負荷装置を用いて、時速2.8Kmのスピードを体感してもらっている。
 


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