ホーム>家庭救急「これだけは知っておこう、病院に行く前に」 幼児、小児の便の性状に異常が見られた時 親は子供の便の色と身体の調子を日頃から注意しておくことが大切である。 特に、血が混じっている場合には、便をサンプルとして保存して、かかりつけ小児科医の診察を受けることをお勧めします。 【腸重積症について】 腸重積症は腸管の一部が隣接する腸管内にもぐりこんで、2重重ねになった状態(嵌入重積)で、腸閉塞の1つです。 下部回腸が上行結腸まで嵌入しているものが多く見られます。もぐりこんだ腸管に血行障害が起こり、放置していると腸管が壊死(腐る)に陥ります。 通常、早期発見されれば、レントゲン透視下にて大腸内に造影剤(ガストログラフィン、バリウム、時には空気)を徐々に注入しする高圧注腸整復法(70ー80%の成功率)が行われます。 腸管壊死陥った場合や注腸整復法にて整復が難しい場合には、開腹手術が必要になります。 【特徴】 1.生後4ヶ月から1歳前後の離乳期で、男子の乳児(男女比3:2)に多く見られ、それ以後の年齢では少なくなります。 2.3大症状は、発作的かつ間欠的な腹痛、嘔吐、いちごゼリー状の粘血便です。発作的腹痛とは、機嫌のよかった子供が、急に激しく泣き出すのが特徴です。 顔色は青くなり、嘔吐も伴います。 この痛みは繰り返して起こり、しばらくしてお腹の痛みがおさまり機嫌がよくなったと思っているうちに、再度、同じように激しく泣き出します。 右腹部にしこりが触れる場合もあります。 3.緊急にかかりつけ小児科医の診察を受けてください。母親が先ず、この異常に気付いてかかりつけ小児科医の診察を受け、小児外科病院に紹介 してもらう必要があります。 |
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