COPD(慢性閉塞性呼吸器疾患)
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1.COPDは進行性病変で早期発見が最大の治療である。
  COPDとは、タバコ煙を主とする有害物質を長期に吸入曝露することで生じた肺の炎症性疾患である。 臨床的には徐々に生じる体動時の呼吸困難や慢性の咳、痰を特徴とする。
2.当院でのCOPD早期発見法
  1) 過去・現在の喫煙者対象
  2) 問診表評価法
  3) 肺機能検査:%VC 1秒率 肺年齢
  4) 運動負荷試験:運動負荷時の酸素飽和度測定(SpO2)
3. 禁煙外来
  チャンピックスを処方し、無理のない禁煙指導
4.COPD治療方針:治療の流れ治療ガイドライン
  1) 呼吸療法
    チューブ・ボトル練習:肺の動的過膨張を防ぐために息を吐ききる腹式呼吸練習
  2) 感染予防対策
  3) 薬物治療


1.酸素飽和曲線(SpO2)
  肺胞内動脈血酸素分圧は100mmHgで、肺胞を通過する98%の赤血球のヘモグロビンが酸素と結合した状態を酸素飽和度(SpO2)98%と表す。 肺胞内での正常酸素分圧は、80-100mmHgで、酸素飽和度は95-98%が正常範囲内である。
  毛細血管酸素分圧は40mmHgで、酸素飽和度は75%まで減少する。したがって、98-75=23%の赤血球が酸素を組織に放出したことになる。
  運動などにより組織の酸素需要が高まると、酸素飽和曲線は右方に移動する(Bore効果)。 すると、毛細血管酸素飽和度は65%まで減少し、98-65=33%の赤血球がより多くの酸素を組織に放出することになる。

2.COPDの病型

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肺気腫イラスト


3.COPDの呼吸機能の経過


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